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最終更新日時 12/08/01
中学生の不良化
 中学生になると一部の生徒に不良化が観測されます。その発生原因は多種多様とされていますが、兆候や外観が極めてパターン化されており 外部からの観測・推察が容易です。
 
1. 不良の特徴
家庭不和
 不良の多くは家庭環境に問題があります。通常不良になる前に、その事で生じるであろう世間体の低下を考え、思いとどまるはずなのです。そこから判断するに、家庭が既に 世間体を気にするまでもない状態に陥っているものと考えられるのです。また社会構造の変化により、地域の密着度がそもそも無きに等しいというケースもあります。
 逆に世間体の低下をもって家庭に報復とするケースがあります。一見何の不自由もない幸せな家庭の子が不良となるパターンがそうなのでしょう。
負け組ムード
 不良化は挫折後の姿です。何かしら大きな力の前に心が折れてしまっているのです。望む将来と現実とのギャップに嘆き、立ち往生しているのです。従って本質的に負け組で あるわけです。不良とは内心における負け意識への最後の抗いを暗に表している行為と考える事ができます。
集団行動
 不良は同じ意識を共有できるグループに属したがります。これはもう単純に、それ以外の人が付き合わなくなってくるからです。また家庭環境等が破綻していると、本当に 平穏に生活できる居場所が無い場合があります。そして集団心理により、反社会的な行動がエスカレートした結果、犯罪を誘発する事も少なくありません。
 
2. 中学生の不良における典型的な事例
 中学生の不良における典型的なパフォーマンスや発作について見てみます。
自転車の改造
 不良のもっとも初期段階として、自転車の改造が確認されます。イメージ先行かと思われますが、ハンドルを非常に前傾させ、ブレーキ位置を前方に取り回します。 パフォーマンスとしての色合いが強いため、車体の中でも動きを伴うハンドル部が選ばれています(人間の視線は可動部をまず無意識に捉える為)。
 また動物の角と同じく、他を威圧する時の姿勢と似ていなくもありません。
茶髪
 不良の最初のステップとして、茶髪があります。大多数の中学校において校則違反とされるため、それだけで高校進学の意志が無い事を前提に振る舞っているという事を 内外に知らしめるイイ目印になります。ヤクザの入れ墨と同じような心理効果とも言えるでしょう。
では茶髪の何が悪いのか?おそらくそう聞かれると答えに窮するのではないでしょうか?実際、茶髪は現代社会ではそれなりに市民権を得ています。となるとやはり、 中学生における茶髪が何を意味するのかという事になってきます。茶髪にするのは自由です。しかし中学生における茶髪の先駆者達より長年に渡り作り上げた、 「中学生+茶髪=不良」という差別と偏見のイメージはそう簡単には覆せはしません。
高校進学が当たり前の今日では、その行為はまさに不良のエリートと言えなくもありません。
ピアス
 近年見られるのは男子生徒のピアス装着です。中には穴を空けている子も居ます。茶髪に対する抵抗感が低下して昨今において、ピアスが新しい不良のイメージとして 急速に台頭してきました。
怠惰な姿勢
 相手を見下した態度を取る事で、自分の方が上であると表明しています。いわゆる「なめんなよ」です。逆に言えば、自分に自信が無いが為に、相手と対等に向き合う事が できないという事です。
 初対面で相手を上手く挑発・威嚇できた場合は良いのですが、そうでない場合引っ込みがつかず、途端に居心地が悪く動揺しはじめます。この場合、攻撃的な言動を取る事で 主導権を再度取得しにきます。
 また無気力なスタンスは、世間一般に通ずる上昇志向という美学を真っ向から否定するという意味合いもあります。
 
3. 学校内でのスタンス
学業への否定
 中学における学業の主たる目的は、大別して二つあります。表向きは義務教育としてのカリキュラム。そして現実的には、成績上位〜中位者の高校進学における 選別手段です。高校進学が当たり前となった今日、前者は完全に形骸化しています。つまり進学率が高まった結果、生徒間の過当競争を煽らざるえず、 その結果としての落ちこぼれの発生を黙認しているのです。
 ついてゆけない授業を、これまた進学の見込みも無い不幸な環境の子が、どうして頑張れるでしょうか?
部活動への不参加
 部活動は、学業と同じくらい人物評価の対象となります。たとえ学業で頓挫していても、部活動で挽回する生徒は多いのです。そして不良とは、それも上手く 出来ない場合の結果です。
異性交遊
 一般的に家庭内のモラルの崩壊や愛情の欠如による心理的な影響により、圧倒的な確率で性衝動が強く、性経験も早くなる傾向が観測されています。 性のモラルハザードがおきている家庭(親が不倫していたり性に奔放すぎる)においては、特にその傾向が高くなります。 性衝動はホルモン分泌のバランスに左右されるため、潜在的な分泌異常の可能性も無視できません。
 また将来への悲観から逃避的に行われる傾向も確認できます。とくに女性の場合、色恋営業で生きていく方法を本能的に知っているのか、かなり割り切って 算段づくで行われているフシがあります。
 また、ストレスと生存本能の因果関係も強く疑われます。
授業妨害
 不良は授業を妨害します。欠席するなら分かりますが、彼らはそうはしないのです。居心地の悪いはずの学校ですが、彼らの恵まれない家庭環境よりはマシという事です。 忌み嫌っているはずの学校や教師ですら、彼らにとっては唯一の社会との接点なのかもしれません。
 
4. 不良の心理
 中学生という時期、また自我形成期に独特の心理について深く考える必要があります。
不良というポジション
 秀才、スポーツ万能、美人、お金持ち、お調子者。学校の中で人は他人を見る時、知らず知らずのうちにそのポジションや個性をも捉えています。不良の多くが 外見からそれと分かる格好をしたがるのは、まさにそれこそが不良らしさだからなのです。見た目から入るのも中学生らしいといえます。
既存概念の否定
 市民的不服従というにはあまりに根拠の薄い、盲目的な反抗が彼らの思想の特徴です。不良は学校に対する反体制派としての位置付けも含んでいるため、まず反抗ありきと なります。そしてそれはあらゆるルールやモラル、規定概念、常識といったものに対しても進んでいきます。
 学校とはある意味で社会主義体制のようなものです。教育機関の管理のもとに計画的に教育され、互いに競い合わされるのですから。そう考える不良とはルンペンプロレタリアート となるのでしょう。
被害者意識
 彼らの多くは現在の境遇や自身の評価について全く受け入れる事が出来ずにいます。それは差別の如く彼らの自尊心をも蝕むのでしょう。そして自分が不良化したのは 全て自分以外に原因があると言うのです。彼らの家庭の破綻が社会の軋轢の果てに産み落とされていると考えれば、確かに彼らは被害者です。
不透明な将来に対する不安
 不良の多くは将来を見据えていません。大多数が高校進学を当たり前とする現代にあって、彼らの多くはそれすら家庭の事情もあってままならないのです。そんな将来像は 彼らの望むモノではありません。彼らはあえてその事について考えないようにしているようです。とはいえ不安は決して消えたりはしません。ゆえに彼らは常に情緒不安定で、 刺激を求めて行動するのです。試験の時期や卒業間近になると彼らはひどく動揺します。
自傷行為
 不良には自傷行為も観測されます。これは自暴自棄な行動による結果です。彼らは時に、自らにもその暴力の矛先を向けてしまうのです。彼らはそれを、ほとんど衝動的に 行ってしまいます。外に向かえば暴力、内に向かえば自傷となります。ヒステリックな反抗は、絶望して引きこもりや自殺を選んでしまう前の最後の抵抗といえるのかもしれません。
まるで過剰なストレスの末に発狂してしまった実験用ラットのようです。
 
5. 脳と不良との因果関係
 脳の形成と不良化との因果関係について、科学的な視点から推察してみます。
先天的な脳の形成不全による影響
 脳がデリケートな生体組織である事に由来する、発育上の先天的な形成不全が観測されています。いわゆる知的障害者ほど顕著でないが故に、 保護の対象とならないグレーなケースが実は相当数あると考えられます。
彼らの多くはただ一言バカという烙印で格付けされているため、何事についても諦めやすい性質になります。学業で落ちこぼれるの無理ない事です。
 近年は注意欠陥・多動性障害といった発達障害としてより寛容に捉えるべきという考えも広まってきています。
後天的な生活環境に由来する影響
 脳の発育過程のそれぞれにおいて適切な養育がされたかどうかによって、脳の成長は大きく変わってきます。そしてそれは家庭のそれぞれの環境や事情により かなりの差異が出ています。生まれてきた家庭が最悪であれば、悲しいかな、不良化への道が開かれます。貧困、家庭内暴力、離婚、育児放棄、そして虐待。このように崩壊した家庭では、 当然の事ながら親の質も低い事が多く、負の連鎖を見て取る事ができます。
彼らにとって不良になることは、もはや必然の結果ともいえます。
 
6. 不良に対する偏見
 不良の歴史は長く、そこからさまざまな偏見が生まれています。視点を変えて考えてみましょう。
不良=悪
 不良は常に社会にとって害を為す存在でした。暴走、恐喝、威力業務妨害、窃盗、その他の軽犯罪のほとんどに関与しています。また一部の不良は後に 重犯罪を犯すにもなります。これは偏見ではなく、真実に由来する適切な解釈です。
不良=貧困
 全ての不良が貧困を原因としている訳ではありません。しかしながら一部の不良については、貧困、ただそれだけが原因としか考えられないというケースもあります。 このように不良の恵まれない家庭環境を憐憫視する事で、彼らもまた被害者と見直す事ができます。これは不良に対する溜飲を下げる上では、有意義な思考であるとも 思われますので、その点では偏見の一つと見る事もできるでしょう。事実、彼らに対し実際に援助を申し出るかといえば、それは絶対ありえません。
不良=離婚した家庭
 近年の離婚増のおかげで、この説は偏見を超えてもはや前提とすら言える状況です。また離婚と貧困にも相関関係があります。
不審者扱い
 不良でも通学している内は中学生扱いされます。しかし不登校で茶髪やピアスともなれば事情が変わります。平日の昼間からウロウロされては完全に場違いです。警察はすぐに 確認し、必要に応じて職質をかけます。また該当の中学に連絡がゆき、すぐに住所や氏名がマークされます。今日では中卒(それも不良や不登校)に職などありませんので、かれらは 浮浪者か犯罪者のどちらかになるものと片付けられています。
特に目付きや言動に異常な点が多々見られる場合、完全に不審者扱いされ、何かなくても通報されます。言い換えるならば、不登校の多くは、日中の外出がそもそも困難なのです。